立地・間取り・設備編(2)
間取りと設備:リゾートライフを楽しめる演出がある?
ホテル代わりのワンルームタイプ
スキーリゾートには、ワンルームタイプを中心にしたリゾートマンションが少なくありません。スキーマニアにとっては、月に2〜3回、1シーズンに10回も滑りに行く人が珍しくありませんが、そのたびにホテルの予約を取るのは大変。いつでも好きなときに行けるようにと、ホテル代わりの感覚でワンルームを選ぶケースが多いようです。
同じワンルームでも、20m2に満たないコンパクトなタイプは、実際に使えるスペースが6畳に満たず、物入れもないことがあるので使い勝手がよくありません。荷物の整理も難しく、友人、知人を招くのは、まず無理。左の間取図[1]のような広めのタイプがお勧め。収納スペースを兼ねた2段ベッドも有効利用できます。大浴場があっても、室内の浴室を利用することはありますから、3点ユニットタイプよりもセパレートタイプが使いやすいでしょう。
1LDKタイプは和室がポイント
予算の制約があって広いタイプは購入できないけど、少しはくつろいだ気分を味わいたいという人なら、1LDKタイプが向いています。ワンルームでは常に全体が丸見えで、着替えにもひと苦労するような感じ。1部屋でも独立したスペースがあれば、荷物の整理や着替えをはじめ、ちょっとしたプライバシーの確保もできます。
また、1LDKには居室が洋室と和室の2つのタイプがあります。部屋の独立性を重視したいなら洋室、フレキシブルに使いたいなら和室タイプを選ぶといいでしょう。和室なら、襖を開け放てばLDと一体にした広い空間として利用できますし、泊まり客が多いときでもザコ寝もできます。
また、LDにもちょっとした演出がほしいところ。間取図[2]のように、キッチンに遊び心のあるカウンターがついているタイプなら、よりリゾートらしい雰囲気が味わえるでしょう。
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長く使うなら2LDK以上
子どもが成長してもずっと使い続けられるようにとか、定住を考えているなら、最低でも2LDK以上はほしいところ。すぐに定住しなくても、長く利用しているうちに、だんだんと家具や荷物は増えてくるもの。リゾートに来てまで、荷物に囲まれているようではムードが台なしです。友人や親類を招くことが多い人も、自分たちの寝室のほかに独立した部屋があったほうが望ましいでしょう。
2LDKといえば、居住用では40m2〜50m2程度のタイプが主流ですが、リゾートマンションでは定型はありません。たとえば、次ページの間取図[A]は、横長のLDで前面の視界が広がるタイプ。各部屋も広めに確保しています。居住用と比べると優れた間取りといえますが、リゾート用としては物足りない感じです。間取図[B]のように、80m2以上になると多様な仕掛けが盛り込めます。(1)独立性の高い玄関、(2)暖炉、(3)開放的なカウンターキッチン、(4)バーベキューもできる広々したバルコニー、(5)眺望も楽しめるゆとりの浴室など。こうした演出があれば、いつまでも飽きずに利用できるでしょう。
同じ2LDKでも 広さと演出でこう変わる
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定住は収納とキッチンを重視
すぐに定住をしたいと思っているなら、初めから自宅としての視点で選ぶかもしれません。ただ、しばらくはセカンドハウスとして使い、いずれ近い将来に定住しようというなら、リゾートとしての演出と定住向きのプランが両立していることが理想的。間取図[B]のような、さまざまな仕掛けがあると同時に、基本的な要素として収納スペースが充実していることが大切です。リタイアして夫婦2人になるから、そんなに広さはいらないと思うかもしれませんが、人生長く生きていると何かと荷物は多いもの。蔵書や趣味の道具などもたくさんあるでしょう。十分に収められるかどうかを確認します。
次にキッチンの設備。不要な食器棚を置かなくてすむようにキャビネットが充実していることはもちろん、コンロの種類もポイント。リゾートマンションでは、安全のためにオール電化にしているケースが珍しくありません。コンロはシーズヒーターなので、ガスに比べて火力が弱いのが難点。本格的な料理を楽しみたいなら、オーブン付きのガスコンロがほしいところです。また、大型冷蔵庫の置けるスペースがあるかどうかもチェックしましょう。
リゾートの冷暖房機器は?
リゾートマンションの広告には「夏涼しく、冬暖かい」といった宣伝文句がよく見られます。それを信じて冷暖房機器はいらないと思っていると、後で困ることになります。標高が1000mを超えるような高原リゾートでは、確かに夏も涼しく、冷房はいりません。ただ、山間部でも盆地の場合には都市部と変わらないほど気温が上がることもあります。南房総や伊豆などの海型リゾートでも、冬の昼間は暖かくても、夜になると冷え込むことが多いようです。事前に年間の気温推移を調べて、必要な冷暖房機器があるかどうかをチェックしたほうが賢明です。
たとえば、スキーリゾートなどの寒冷地では、温水を循環させて暖めるボード・ヒーターが向いているでしょう。上から温風が出てくるエアコンよりも暖房効率が高く、足元から温まります。
また、気温だけでなく湿気の問題にも注意が必要。海や湖の近くでは思いのほか湿度が高いことがあり、1年中除湿器を稼働しておかないといけない場合もあります。冷暖房機器と併せて除湿器の有無も確認しましょう。
忘れてならないセキュリティー
普段は不在にしていることが多いリゾートマンションでは、居住用以上にセキュリティーが重要になってきます。最近の新築では、エントランスはオートロック式になっているケースがほとんどですが、なかにはホテルのように自由に出入りできてしまうケースもあるので注意しましょう。オートロックではない場合は、エントランスに常駐の管理員が控えているかどうかがポイント。住戸に入らなくても、不審者が館内にいるだけでも、気持ちのいいものではありません。
室内については、不在時の防災設備の有無も確認。煙や火災感知器、スプリンクラーなどがあるか。高齢者が定住する場合は、トイレや浴室に緊急時のコールボタンが付いていると安心。また、防災・防犯にかかわる体制は、管理サービスの充実度にかかわってきます。これについては次回で特集します。





