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リゾートマンション・別荘購入ガイド

注文建築時のプロセスと注意点(1)

注文建築と建売とは何が違う?

自分だけの「注文建築」、選べる「モデルプラン」、見て安心の「建売」

別荘の建物を購入するには、3つのタイプがあります。「注文建築タイプ」「モデルプランタイプ」「建売タイプ」です。

注文建築タイプは、自分の好みやライフスタイルにぴったりフィットするオリジナルの別荘をつくりやすいタイプです。立地や法律といった条件を除けば、デザインや間取りなどの自由度は無限といえるほど。このタイプは、個性的な設計をする建築家に注文することが多いようです。住宅メーカーのなかにも注文建築の設計を手がけているところがあります。

2つ目のモデルプランタイプは、住宅メーカーがあらかじめ用意している何種類ものプロトタイプの中から、デザインや間取りを選んでいくものです。気に入ったものがあって、しかも土地などの条件に合えば、そのまま建てることができます。多くの人はそれぞれの立地や好みに合わせて、若干の変更を加えているようです。

建売タイプは、別荘地に建っている建物の中から好みのものを選んでいきます。実物を見て選べる安心さと、購入を決めたらすぐに別荘を利用できる点が魅力です。

建築家の設計だと完成まで最低1年。焦らずじっくりと

ここで、あまり知られていない建築家が設計する注文建築タイプの特徴について、もう少し触れておきましょう。建築家が設計する建物は、どれも二つとない一品生産です。一つひとつを、依頼主にぴったり合うようにつくるオーダーメイドなので、同じものは二度とつくられません。それだけに設計には時間がかかります。

人にもよりますが、一般に建築家はすぐに設計図を描き始めません。まず、依頼主の人となりを自分なりに把握してから設計図を描き始めます。最初に出された図面をたたき台にして、何度も打ち合わせを繰り返して、最終的な設計図へと練り上げていきます。ですから、最初の図面と、最終の図面とがまったく違うということも珍しくありません。じっくりと煮詰める設計には、どんなに急いでも2〜3カ月はかかるでしょう。

設計が終わると、工事をしてもらう建築会社を探し、工事費の見積もりを出してもらい、予算とのズレを調整して、ようやく着工です。設計を依頼してから完成までには、最低でも1年はかかるつもりで、焦らず気長に取り組んだほうがよいでしょう。

ログハウスはモデルプランが主流。注文のログビルダーも

ここで、ログハウスについて見てみましょう。ログハウスの多くは住宅メーカーのモデルプランです。とくにマシンカットのログハウスは、ほぼモデルプランです。土地の条件や自分の好みに合わせてモデルプランの間取りを変更してつくる人が多数派です。

ハンドカットのログハウスにもモデルプランはあります。でも、ハンドカットに使う丸太は、そもそも二つとして同じ形、寸法はないので、たとえ同じ間取りの別荘でも、デザインや仕上がりはまったく異なってきます。その点で、規格品であってもオリジナリティの高いログハウスといえるでしょう。

少数ですが、ログハウスの設計から工事までを個人で手がけている「ログビルダー」と呼ばれる人たちもいます。彼らがつくるのはもっぱらハンドカットログ。一つひとつの設計も仕上がりもオリジナルの注文建築タイプです。

建築家選び、メーカー選びのポイントは?

メーカー、建築家を幅広く研究し、まずは電話を

別荘を持ちたいと思うとき、多くの人がまず地域を絞るでしょう。そして、そこに好みの建売別荘が見つかれば、購入に踏み切れます。

では、好みの建売別荘がなかった人や、土地を買って建物を建てるつもりでいる人は、どう動けばいいのでしょうか。そこで候補に挙がるのが、住宅メーカーのモデルプランや、オリジナルの設計をする建築家です。

住宅メーカーは、雑誌の広告やモデルハウスで見つけられます。ログハウス専門、2×4工法中心など、それぞれが特徴を持っているので絞り込みやすいでしょう。オリジナルの注文建築タイプを夢見る人たちに向いているのが建築家です。趣味を楽しめる特別な部屋をつくりたい、ほかにはないデザインに仕上げたいなど、建物に具体的なイメージを持っている人にはうってつけの依頼先です。

市販の住宅雑誌を見ると、その人がつくった住宅の写真と一緒にたくさんの建築家が紹介されています。モダンなデザインをする人、自然素材を生かす人、渋い和風が得意な人など、建築家にはそれぞれの作風があります。好みの家を探したり、ピンとくる人がいたら、何人かをリストアップして、まず電話をしてみる、これが建築家と知り合うための第一歩です。

現場に足を運ぶ建築家ほど、仕事に熱心

住宅メーカーや建築家に連絡したら、まず予算や希望といった条件を伝えます。相手が建築家の場合は、その条件で設計を受けてくれるのか、いつまでに設計をしてもらえるのか、など相手の都合を聞くことも忘れずに。

真面目な建築家かどうかを見極めることも大切です。そのポイントは「工事管理」です。注文建築タイプの別荘は、設計は建築家、工事は建築会社という分業制でつくります。建築会社は、建築家とも依頼主とも関係のない第三者です。そのため、建築家は自分が描いた設計図どおりに、建築会社が工事をしているかをチェックしていきます。建築家の仕事は設計をしたらおしまい、ではないわけです。

ところが、これは建築家によってバラツキがあります。熱心な建築家ほど現場によく通います。逆に、まったく現場に行かない人は、工事にミスがあっても見過ごされてしまうことも。とくに、都会に事務所を持つ建築家に、地方の別荘を設計してもらう場合は、何回ぐらい現場に足を運んでくれるのかを事前にたずねてみましょう。

メンテナンスの体制はさまざま。契約前に確認を

住宅メーカーは、それぞれ独自のアフターメンテナンス体制をもっています。保証の対象や保証期間のほか、どこまで無料なのかまでを詳細に確認しましょう。輸入品の設備などを取り入れる場合は、日本でのメンテナンス体制が整っているかを確かめたいものです。

ログハウスでは、乾燥によってログ材が縮み続ける「セトルメント」という現象がありますが、どの住宅メーカーもセトルメントを想定した設計と工事をしますから、心配はありません。

建築家でアフターメンテナンス制度をもっている人はまずいません。制度という枠をはめずに、建物の面倒を見続けるというのが建築家の姿勢です。どの建築家も、自分が設計した建物には責任感や愛着をもっています。ですから、何か支障が起きたら、まず相談をしてみることです。原因を探し出して、適切な対策を打ったり、アドバイスをしてくれるはずです。期間や範囲を限定した画一的な保証制度としてではなく、有償ですが、建物がある限り末永く面倒を見てくれるのが建築家です。